【令和6年度予算特別委員会】不登校支援について
不登校児童生徒は全国的に低学年から増加傾向で、品川区でも支援の強化を図っています。
しかし、現状では”なってしまってから”の支援で、気持ちが変化する時期については対応ができずに子どもに無理をさせているかもしれません。
多様な学びの場を、さまざまな段階から用意する事や、保護者や地域の理解を進めることができるようにしたいと考えています。
こちらでは令和6年度に行う支援のご紹介と課題などをお伝えできればと思います。
令和6年度 不登校緊急対策事業 7,722万円
①マイスクール西大井の開設
学校に行けないけれど、少人数の学習ができる児童生徒へ、適応指導教室として支援をしています。八潮・五反田・浜川と、区内4ヶ所目のマイスクールの西大井を令和6年5月に開設。
在籍校と連携してサポートします。
【課題】
在籍校への復帰を目標としているため児童生徒へのプレッシャーが心配。
小学3年生〜中学3年生が対象のため、低学年が通室できない。
(五反田と浜川は中学生から)
品川区の担当者からは、低学年のうちは学校に通えるようになるケースがあるため対象としていないということです。
②校内別室支援員の拡充
令和5年度は一校で実施していた学校の別室へ登校することができる校内別室を全校へ拡大し、支援員の拡充を行います。学校に行けるけれど教室に入れない段階の児童生徒が利用できます。
【質疑】
Q. 校内別室の存在はあらかじめ知っておいた方が登校が不安な児童生徒の安心につながる思うがどのように案内しているか?
A. 不登校傾向の生徒と保護者に案内している。
Q. 学校で工夫をして居心地の良い空間にできるか?
A. 学校の判断でできる。
支援員は有償ボランティアとして募集しています。
児童生徒の支援に意欲のある多くの方の目に留まるように品川区長もSNSで広報しました。
③メタバース空間を活用した不登校支援
学校へ行けない引きこもり傾向にある児童生徒への支援。
オンライン上で学習と居場所ができるような空間になります。
東京都の事業ですが、空間内には品川区の部屋という形で他の地域からのアクセスはないということでした。
この空間にも支援員がつく予定です。
【質疑】
Q. ネットいじめや犯罪に巻き込まれるリスクが考えられる。対策は?
A. 特定の文字には*印などでマスクが掛かるようになっている。他の区ではトラブルの報告はない。
④不登校ポータルサイトの開設とガイドブックの作成
不登校の児童生徒やその保護者への情報発信をします。
令和6年度はガイドブックを1500部作成し、内容はホームページ上にも掲載予定。
【課題】
不登校はいつどんな子にも起こると思います。また段階や心情はそれぞれですので、不登校になる前から、状態に合わせて家庭でも寄り添えるような知識を得ることが必要なのではないかと考えます。
学校に行き渋る子を無理に登校させて、子どもの気持ちがもたなくなってしまう場合もあります。
また、適切な相談窓口をわかりやすく示すように要望をして参りました。
これからの教育
これからは学歴社会ではなくなるという方もいます。
テレビ、SNSやメディアでも最近よく目にする探求学習。
子どもたちが自立して社会へ飛び立つ際に必要なとこは何かに興味を抱いて突き詰めることかもしれません。
指導要領をすぐに変えることは難しいことなので、今は学校や先生の工夫次第というところだと思います。
子どもたちがのびのび、自分の自由な選択が叶えられるように考えてまいります。