川崎市で始まった「みんなの校庭プロジェクト」の説明を聞きました!

公園のルール作りを地域のみなさんでワークショップを行なっている川崎市は、学校の校庭を開放するためのルールを子どもたちが考える取り組みもあります。
当事者同士が考え、示すことで実効性が高まると感じました!

校庭開放について

川崎市では以前より放課後の校庭開放を行なっていました。しかし、事件があったりやコロナ禍を経て中止していたり、学校ごとに違いがありました。実施している学校では先生たちが考えたルールで運用。
そんな中、学校にある色々な遊具で遊びたいだとか、ボール遊びを思い切りやりたいなど、かねてよりあった子どもたちの声から、試行実施を重ねたということです。

そこで川崎市が大事にしたのは、子どもたちの思いや主体性を大切にしながら、すべての小学校の校庭で、子どもたちが自由にのびのび遊べる環境づくりを進めていくこと。

学校ごとに校庭開放運営委員(児童)を中心に、アンケートや意見交換を実施しルール作りが行われました。

意見の中には「お菓子やゲームを持っていきたい」などということは出ず、「どうしたら安全安心に遊べるか」という観点の意見が出てきたそうです。

ルールが決まれば、周知。配布チラシは教育委員会で雛形を用意して学校の負担を減らしています!
また、子ども達がルールを作ることでちゃんとルールを守るであったり、みんなへルールのプレゼンができます。

社会の授業でみんなの校庭プロジェクトが始まるまでを学ぶこともあり、オープンなルール作りと主体的な学びへつながっているのではないかと思いました。
このルールは年に1回程度見直しを含めた話し合いが行われるそうです。

学童との関係

品川区の「すまいるスクール」のように、川崎市にも全校の施設内に学童「わくわくプラザ」があります。
同じ学校内で、わくわくプラザの利用者と、放課後の校庭利用者はどのように過ごしているかというと、学校ごとに違いはありますが、校庭の場所を分けたり、時間帯を分けたりしているそうです。

また、わくわくプラザのスタッフは、放課後の校庭利用者へのケガなどがあった際は初動対応をします。

ケガや事故の責任

私も品川区で校庭開放について取り組んでいるのですが、どうしてもケガや事故が起きた際は誰が責任を取るのかという部分はよく耳にします。

このプロジェクトでは、学校は校庭という「場の提供」であり、スポーツ振興センターの保険対応外。「個人で保険などに入る事」を川崎市教育委員会としてPTAやその他のコミュニティへ常にしっかりと注意喚起しているということでした。

公園や道端で困っている子どもを見たら声をかける、そのような関係で、わくわくプラザのスタッフのみなさんや、その場に居合わせた大人が対応をしていく。それで十分だと思います。

地域の反応

地域の皆さんの反応は校庭の砂埃や声などを気にされるのかなと想像したのですが、公園でのトラブルが減ったと感じられているとの声が多かったそうです。

また、学校施設を利用する地域団体(スポーツなど)の利用は土日や平日夜間のみなので、放課後の利用とバッティングすることはありません。

品川区の校庭開放は

品川区立学校でも校庭開放を行なっています。学校によりますが、土日の午前と午後に行われているでしょう。しかし、学校によって開放の頻度がまちまちです。
または学校改築中で使えないという場合もあります。
川崎市でも学校改築中のところもあり、近隣の連携校や地域の連携で体育館などを使えるようなイベントを開催しているとか。
小中一貫や小中連携校での教育を推進している品川区でもできると思います。

また、このようなルール作りは主体的な学びを進める上で非常に役にたつと考え、議会での提案に向けて進んでいこうと思いました!

品川区のせお麻里区議、調整していただきありがとうございました!
そして品川区のお隣の目黒区の上田あや区議にも一緒に参加していただきました^^
川崎市の教育委員会事務局の皆様、貴重なお話と、たくさんの質問に丁寧に教えてくださりありがとうございました。