品川区は令和6年10月に開設する区立の児童相談所を8月の文教委員会で視察をしてきました。
場所は子どもの森公園(きょうりゅう公園)の横。都立の児童相談所とも距離が近く間違えやすいかもしれませんが、そちらでは引き続き目黒区・大田区の相談を受けるため稼働します。
品川区の皆さんは今後、区立児童相談所での相談・支援を受けることになりますので認知をしていただけるように広報を行ってまいります。

児童相談所とは?

児童相談所は、児童福祉法に基づいて設置されている行政機関で、原則として18歳未満の子どもに関する相談や通告を受け付けています。子ども本人や家族、学校の先生、地域の方など、どなたも相談することができます。

どんな相談ができる?

児童相談所というと、虐待の通告を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
もちろんそれもありますが、その他にも相談ができます。

擁護相談

虐待相談
養育困難(保護者の家出、失踪、死亡、離婚、入院、就労及び服役等)、迷子に関する相談 養育家庭(里親)に関する相談

保健相談

一般的健康管理に関する相談
(乳児、早産児、虚弱児、児童の疾患、事故・ケガ等)

障害相談

視聴覚障害相談、言語発達障害等相談、肢体不自由相談、知的障害相談、ことばの遅れ相談、発達障害相談

非行相談

虚言癖、金銭持ち出し、浪費癖、家出、浮浪、暴力、性的逸脱等のぐ犯行為(※注釈2)、問題行動のある児童、警察署からぐ犯少年として通告のあった児童等に関する相談

育成相談

不登校相談、性格行動相談(友達と遊べない、落ち着きがない、内気、緘黙、家庭内暴力、生活習慣の著しい逸脱等性格又は行動上の問題を有する児童に関する相談)、しつけ相談、適性相談(学業不振、進学、就職等の進路選択に関する相談)、ことばの遅れ相談(家庭環境)

その他、在所期間延長に関する相談等があります。

子ども家庭支援センターとの連携は?

子ども家庭支援センターでは子育てに関する相談を行っています。
児童相談所が開設されたら今後どうなっていくのかというところですが、
虐待予防として継続的な寄り添い支援をしていく子ども家庭支援センターと、
緊急性や重篤度が高いケースで法的対応をする児童相談所
という事です。

共通の児童相談システムを導入し、受けた相談に対してもう一方の機関での対応が的確と判断した場合には適切な機関での対応をしていきます。

相談先に迷われても、どちらの機関の窓口でも対応。

施設について

内装は木の温もりがたくさん感じられます。
一時保護所は建物の中にありますが、実際に子どもがどの施設にいるか、ということは非公表。
子どもの安全をしっかり守るための仕組みがなされています。

子どもの権利を守ること、家庭への支援を大切に考えていきます。