保育の質の向上と保育士の処遇改善・配置基準の適正化
保育園に通っている保護者様へ
品川区では待機児童が0となり、待機児童問題は解消されつつあります。
第一希望の保育園に入れましたか?
保育園に園庭はありますか?
雨の日でも子どもはしっかり遊べそうですか?
提出している書類に記載の時間でお仕事と子育てのバランスは取れそうですか?
保育の課題はまだまだあると思います。
保育の質の向上というフェーズを迎えます。
預けてよかった、働いてよかったと感じる保育施設環境をこれからも考えてまいります。
R5年度予算に保育支援員の雇用費補助を追加!
品川区ではプールや散歩などを行う際に補助を行う保育支援員の雇用費補助や、通園バスにおける置き去り防止装置設置支援をR5年度予算に追加いたします。
報道でも度々耳にする保育中の事故を防ぐために支援をして、一層安心して預けられるようになるのではと思います。
保育士は休みずらい、休憩が取れない、長時間労働など、過酷な労働という印象があり人手不足となっています。
人手不足はそういった課題が中々解決されず、長きにわたっているのではないでしょうか。
処遇改善をして保育士のみなさんが働く環境もより良くしていきたいと考えています。
発言をご紹介します
保育施設での避難訓練について、厚生労働省の定める児童福祉施設の設備及び運営に関する基準によると毎月1回実施するということですが、避難訓練は全園で実施されているか伺います。また、11月は、SIDS、乳幼児突然死症候群の対策強化月間として、こちらの対策状況も併せて、区立、私立、それぞれお伺いいたします。
このSIDS対策についてなのですが、今年の夏に沖縄県の保育施設で、生後3か月の乳児が心肺停止の状態になり、その後死亡した悲しい事故が起きたことはまだ記憶に新しいことと思います。園はお迎えに来たお母様に「ちょっと冷たいのですけど生きていますよ」と言い、お子様を渡したということでした。そのとき、お子様は既に亡くなっている状態で、死後硬直が始まっていたそうです。
これは乳幼児突然死症候群と直接関係するとは言われておりませんが、私も保育園に子どもを預けて、これまで共働きをしてきましたので、保育施設には大変お世話になってきました。品川区の保育施設ではここ最近、このような大きな事故が起こっていないということは、指導、検査が適正に行われて、この事業に携わる全ての方々のご尽力のおかげと重々承知しておりますが、この沖縄県の保育施設での事故のようなことはもう起きてほしくないという思いで、確認をさせていただきました。ありがとうございます。
令和3年度の保育施設指導検査結果一覧を区のホームページから確認させていただきましたが、私立保育園では毎月の避難訓練を実施していない園もあるということでした。また、保育士の配置についても指摘がありました。保育園での避難訓練は、先ほども伺ったとおりですが、大人に対して児童の数が決まっています。0歳が3人で、一、二歳は五、六人と、保育者1人の負担が大きいのではないかと思います。
以前にも委員会で置き去りについての発言がありました。区でも独自に対応をしていて、1歳児では大人1人に対して5人と、児童の数を少なくしていると伺いましたが、保育者の負担を考えると、この配置基準の引上げ、さらなる人員の拡充を検討したほうがいいのではないかと考えますが、見解を伺います。
また、0歳クラスのお昼寝など、睡眠チェックで5分置きに状態を確認します。園児は1人ではないので、全員の確認をするとなると、ひっきりなしに確認をしていることとなります。休憩を取るのもままならず、苛酷な労働になってしまいます。保育士の人手不足は長きにわたっての問題となっておりますが、賃金が低いことや、休暇が取りづらいという課題に対しての区の対応を伺います。
保育士の賃金は年々上がっているということですが、賃金が低くて苛酷な職種というのが保育士という職業だということが世の中には浸透しているのではないでしょうか。また、処遇改善等加算が保育士に適切に配分されているか、このチェックはされているでしょうか、伺いたいと思います。
この保育士の指導、配置基準や処遇の改善は過去にも何度も取り上げられていると思いますが、改めて、保育士の人手不足や処遇についてはぜひ環境をよくしていただいて、これからも園内での事故が起きないよう注意と対策の徹底をお願いしたいと思います。