校則・生徒指導のあり方の見直しについては、メディア等で「ブラック校則」という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。
標準服の強制や、コート、インナーの指定から髪型など、公開されていない校則が多いのではないかと思います。
そこで私が取り組みたいことを2点、お伝えします。

①校則を生徒が考える授業の実施

校則は最終的に校長先生が決定します。
そのため、教師や保護者も校則について
「見たことない」
「昔から変わっていないんでしょ。」
「どうせ言っても変わらないんでしょ。」
という意識を持っているのだろうと思います。
校則について考える授業を実施することで、時代にあった見直しができ、
校則一つの意味についてみんなで考える機会を設ければ、生徒主体の学校が作れるようになるのではないでしょうか。
児童生徒が自分達で自分達のルールを作ることを通じて、自分達で自分達の社会を作る力を育むことができると考えます。
また、校則作りへの児童生徒の参画は、教育基本法の「教育の目的」に直接つながる活動になります。

【文部科学省「生徒指導提要(改訂版)」2022.12】
校則は、最終的には校長により適切に判断される事柄ですが、その内容によっては、児童生徒の学校生活に大きな影響を及ぼす場合もあることから、その在り方については、児童生徒や保護者等の学校関係者からの意見を聴取した上で定めていくことが望ましいと考えられます。また、その見直しに当たっては、児童会・生徒会や保護者会といった場において、校則について確認したり議論したりする機会を設けるなど、絶えず積極的に見直しを行っていくことが求められます。そのためには、校則を策定したり、見直したりする場合にどのような手続きを踏むことになるのか、その過程についても示しておくことが望まれます。

②校則を学校ホームページに公開

次に、その校則をホームページに公開して、校則の意義・位置付けを知ってもらえるようにしたいと思います。
品川区は学校選択制を導入しているため、検討材料としても公開が必要だと考えます。
また、在学中の場合も学校・生徒・保護者間の認識を同じにする事もでき、トラブルを防げるのではないかと思います。

学校教育について、熊本市教育長の講義を受けてきました。
熊本市の教育は豊かな人生とより良い社会を創造するため、自ら考え主体的に行動できる人を育むことを教育理念として、先生ー生徒もそうですが、生徒ー生徒間の対話を重要としています。
その中で印象的だったことは

できることからやる
できないところに支援をする

いいと思ったことは取り入れてみて、問題が起きたら対応するという挑戦マインドが素晴らしいと感じています。


品川区でも独自の教育カリキュラムを作成していて例えばこのようなものがあります。

  • 小中一貫教育
  • 特別の教科道徳、特別活動、総合的な学習の時間を統合・再構築した品川区の独自教科の市民科
  • 独自のカリキュラムに基づいた9年間の系統的な英語教育
  • 全校に支援教室を設置
  • 不登校児童生徒支援

時代にあった教育方針、これからもしっかり反映していけるよう取り組んでまいります。